
ペットサロン開業に必要な備品リスト【最低限17選】
ペットサロン開業に必要な備品を最低限に絞って解説。トリミング道具から衛生用品まで17アイテムを一覧化し、選び方のポイントも紹介。初期費用を抑えたい方に役立ちます。
この記事でわかること #
- ペットサロン開業に最低限そろえるべき備品の全体像
- カテゴリ別に整理した17アイテムの役割と選び方のポイント
- 購入優先度の考え方と、あとから追加してよいアイテムの見分け方
- 初期費用を抑えながら品質を落とさないための判断基準
ペットサロンの備品選びで失敗しない前提知識 #
開業準備で「とりあえず揃えよう」と購入リストを膨らませてしまい、開業前から資金が底をつく——これはペットサロンの開業失敗あるあるのひとつです。
重要なのは「なくても開業できるもの」と「ないと施術が成り立たないもの」を明確に切り分けること。この記事では後者、つまり最低限必要な備品だけにフォーカスして解説します。犬・猫のトリミングを主軸とした小規模サロンを想定しています。
【カテゴリ1】トリミングの核心:カット・シザリング用品 #
施術の品質を直接左右する道具です。ここは費用をかけてでも品質を優先すべきカテゴリです。
1. バリカン(クリッパー)
全身のベースカットや足裏・顔周りの仕上げに必須。コードレスと有線の2タイプがあり、長時間使用するならバッテリー持ちと本体重量の両方を確認してください。刃の互換性も購入前に必ずチェックしましょう。
2. ハサミ(シザー)一式
最低限必要なのは以下の3本です。
| 種類 | 主な用途 |
|---|---|
| ストレートシザー | 全体のラインカット |
| カーブシザー | 丸みを出す仕上げ |
| すきバサミ(セニング) | 毛量調整・自然なブレンド |
安価なものは刃こぼれが早く、犬への負担も増えます。国産メーカーのエントリーモデルから入るのが無難です。
3. コーム・スリッカーブラシ・ピンブラシ
コームは毛の流れを確認しながら使う基本ツール。スリッカーはアンダーコートの除去、ピンブラシは長毛種の仕上げに向いています。犬種対応を確認して揃えましょう。
【カテゴリ2】洗浄・乾燥まわりの設備と用品 #
4. シャンプー台(グルーミングタブ)
施術スペースの広さに合わせて選びます。高さ調整機能があると腰への負担が大幅に減ります。据え置き型か折りたたみ型かは、店舗レイアウトによって決めてください。
5. ドライヤー(業務用)
家庭用と業務用では風量が段違いです。乾燥時間が長いと犬のストレスが高まり、体が冷える原因にもなります。風量1,000W以上・ノズル切り替えができるモデルを選びましょう。
6. シャンプー剤・コンディショナー
犬用・猫用を分けて用意するのが基本。敏感肌・子犬向けの低刺激タイプもスタンバイしておくと、幅広い来店犬に対応できます。業務用の詰め替えボトルで購入するとコストが抑えられます。
7. タオル(複数枚)
吸水性が高いマイクロファイバー製がおすすめ。1頭につき最低2〜3枚を使い、施術の間に回せる枚数を確保してください。目安として開業時点で20枚前後あると安心です。
【カテゴリ3】保定・安全管理に関わる用品 #
この分野を軽視すると、犬・猫の事故や怪我につながります。コストより安全性を優先してください。
8. グルーミングテーブル(トリミング台)
アームとループ(首かけフック)がセットになったタイプが標準的。ノンスリップマット付きであること、耐荷重を事前に確認することが選定の基本です。
9. グルーミングアーム+ループ
テーブルと一体化していない場合は別途用意します。犬が急に動いたときの転落防止が主な役割。ループの素材は皮膚を傷つけないナイロン製かシリコン製を選んでください。
10. 口輪(マズル)
すべての犬に使うわけではありませんが、初対面や緊張度の高い子への対応として複数サイズを備えておくと安心です。無理な施術による噛み傷は施術者・犬の双方にとってリスクです。
【カテゴリ4】衛生・サニタリー用品 #
清潔な環境はサロンの信頼に直結します。衛生管理の道具を省くと、感染症リスクや口コミ評価の低下につながります。
11. 消毒液・除菌スプレー
道具・テーブル・シャンプー台の施術ごとの拭き取りに使用。アルコール系とペット対応の次亜塩素酸水の2種類を用意しておくと、場面に応じて使い分けられます。
12. ペット用耳洗浄液・綿棒
耳洗浄はトリミングのオプションとして高い需要があります。専用のイヤークリーナーと大きめの綿棒(または脱脂綿)をセットで用意しましょう。
13. 爪切り・爪やすり
小型犬から大型犬まで対応できるよう、ギロチンタイプとニッパータイプを1本ずつ揃えるのが現実的です。クイックストップ(止血剤)も必ずセットで備えてください。
14. ゴム手袋・使い捨てグローブ
皮膚トラブルのある犬や猫の施術時、また洗浄時の衛生管理に使います。使い捨てタイプのニトリルグローブが最も汎用性が高いです。
【カテゴリ5】店舗運営に必要な什器・備品 #
15. ケージ・クレート
預かり中の待機スペースとして必要です。金属製のスチールケージが清掃しやすく衛生的。複数頭対応を想定するなら、サイズ違いで2〜3台を用意します。
16. 収納棚・ワゴン
道具を施術中に素早く取り出せる収納は、施術効率と安全性に直結します。キャスター付きのステンレスワゴンが清掃しやすくおすすめです。
17. 領収書・カルテ管理ツール
紙のカルテでも、スマートフォンアプリでもかまいません。犬種・体重・アレルギー・施術履歴を記録する仕組みを最初から作っておくことで、リピーター対応の質が上がります。
「あとから追加でいい」アイテムとの見極め方 #
以下のアイテムは、開業直後よりも売上が安定してから導入を検討してもよいカテゴリです。
- ペット用歯磨きセット(デンタルケアメニュー拡充時)
- 超音波爪削り機(高単価メニュー展開時)
- 業務用洗濯機・乾燥機(タオル枚数が増えてから)
- POSレジシステム(顧客管理が手動では追いつかなくなった段階)
- フォトブース照明(SNS集客に本腰を入れる段階)
「今の売上で元が取れるか?」を基準にすると、購入判断がブレにくくなります。
よくある質問(FAQ) #
Q. 中古品で代用できる備品はありますか?
ケージやワゴン、収納什器などは状態がよければ中古でも問題ありません。一方、バリカンやハサミは前オーナーの使用癖が刃の状態に影響するため、新品推奨です。シャンプー台も排水まわりの劣化を必ずチェックしてください。
Q. 開業時の備品費用の目安はどのくらいですか?
サロンの規模や犬種対応の幅によりますが、この記事で挙げた17アイテムをひと通りそろえると、おおよそ30〜60万円程度になることが多いです。バリカンとハサミの品質グレードで大きく前後します。リースや分割購入の活用も検討してみてください。
Q. 猫専門サロンの場合、追加で必要なものはありますか?
猫は拘束に対するストレス反応が犬と異なるため、猫専用の保定グローブや、より細かいサイズのコームが必要です。また、爪切りは猫用の小型タイプが使いやすく、アロマや強い香りの製品は避けるのが基本です。
Q. カルテ管理はアプリと紙、どちらがよいですか?
開業初期は紙でも十分機能します。ただし、顧客数が増えてくると検索性の低さが業務の足を引っ張ります。無料で使えるペットサロン向けアプリも増えているので、最初からデジタル管理にしておくほうが後の移行コストを省けます。
まとめ #
ペットサロンの開業に最低限必要な備品は、トリミング用具・洗浄乾燥設備・保定安全用品・衛生管理グッズ・店舗什器の5カテゴリ合計17アイテムに整理できます。「後から追加でいいもの」を見極めることで、初期投資を適切にコントロールすることが可能です。
まずはこのリストをベースにして、自分のサロンのコンセプトと施術メニューに照らし合わせながら、必要な備品を一つひとつ確認していきましょう。
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